恵山のお寺 豊國寺のブログ です

北海道のしっぽ 渡島半島の端っこにあるお寺から発信!

西の彼方へ

 みなさまこんにちは。お年始の更新よりすっかり時が過ぎ、お彼岸の時期となってしまいました。。。(^_^;)暑さ寒さも彼岸まで。と申しますが、まだまだ雪が降ったりと、北海道においては春の訪れはもう少し先のことですね。
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 さて、お彼岸のこの時期、ここ恵山の空の上は少し賑やかになります。と申しますのも北へ帰る渡り鳥の通り道となっておりまして、毎年たくさんの鳥たちが飛んでゆきます。どうやら岬の突端にそびえる白い岩山が彼らの目印になっているようですね。毎年迷わずに飛んで来る彼らの姿に感心するばかりです。
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さて、彼岸とは文字通り「彼の岸」であり、我々の住むこの世「此岸(しがん)娑婆世界」に対しての向こう岸、つまり極楽浄土のことであります。昼と夜の長さが等しくなり、太陽が本当の西(真西)へ沈むこの時期、沈む夕日を眺め、その彼方にあるお浄土へ先立たれたご先祖様、お知り合い、その他多くの方々のことを想い、いつかは私たちもこの世のいのちが尽きる時、彼の岸へ渡りたいという思いを一層強くし、そのための仏道修行に普段以上に励む期間なのであります。
 ところがこの向こうの岸、我々が自力の修行だけで渡るにはなかなか大変なのであります。私が例えるならば、目の前の津軽海峡の荒波の中を泳いで向かいの青森県大間に渡るようなものでしょうか?ほぼ不可能なことですよね?ですから私どもは向こうに渡るためには大きな船(他力)に頼らなければならないのです。その船こそが阿弥陀如来様の救いであり、それを求める声が「なむあみだぶつ」のお念佛なのであります。
 さあ、皆さまも真っ直ぐに西へ沈むお彼岸の太陽を眺め、迷わずに極楽浄土へ生まれさせていただくことが出来ますよう、お念佛をお称え致しましょう!!
 
3月21日は當豊國寺の彼岸法要です。どうぞ皆さまお誘いあわせお参り下さいませ。
なむあみだぶつ