恵山のお寺 豊國寺のブログ です

北海道のしっぽ 渡島半島の端っこにあるお寺から発信!

やばちい

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季節はすっかり冬である。
今年も残り少なくなり、切羽詰まっていよいよ焦りだす・・・
来年こそは、段取りよくやろう!と思うのだが、これも毎年のこと(^_^;)
洗剤のCMにあったね「今年の汚れ、ことしのうちに~♪」そんなことわかってますって(;´・ω・)
来年こそは・・・

さてさて、雪が降ったら紹介しようと思っていたお話し
数年前のことである。
ほぼ初雪な霙(みぞれ)のような雪の積もった朝のこと。
とあるお檀家さんのお宅へお参りに・・・
玄関に入り、朝のご挨拶を交わすと、そこの『かあさん』が開口一番「おはようさん!やんばっちぃね!!」と・・・
えっ?Σ(・ω・ノ)ノ! ?
「やばちい」(ご存知の方はわかるのですが、方言で「汚らしい・ばっちぃ」的な意味で用いる)
玄関入るなりの「汚いね!!」である。
玄関を汚してしまったのだろうか?私の法衣が汚れてたのだろうか?と、声の大きな「かあさん」なので、特にドキドキする。。。
更にもう一言、「ゆぎ(雪)降って、やんばちいね!」 
なーるほど✨ ここで理解した。

私が勝手に解釈した挨拶の内容は「お坊さん、おはようございます。本日は足元の悪い(やばちい)ところ、我が家のご先祖さまのおまいりにお越しくださいましてありがとうございます。」である
多少の違いはあれども(笑)このようなこころが「やばちい」のひと言に込められた素敵な挨拶だったはず・・・(怒られてはいないと思う)
この辺りの言葉は「浜言葉」のためか、ぶっきらぼうで何となくキツく聞こえることもある(声も大きかったりする)
しかしながら、前述の「やばちい」ではないが、使い方次第で、暖かいこころ、気遣いが込められた挨拶にもなる。
恵山に生まれ、恵山に育ったこの私、普通に話しているだけで喧嘩に聞こえることもある(笑)言葉であるが、この土地の言葉が好きなのである。

和顔愛語という言葉があります。
年末年始、忙しすぎてついつい他人に対してキツイ言葉や態度、振る舞いをしてしまうことがあるかもしれませんが、、、和やかな顔で、こころのこもった話し方、接し方を心掛けたいですね。
なむあみだぶつ